【side 真由】
あの日。
私は優也の事を思い出した。
ずっとずっと、思い出さないようにしてきた過去。
心の奥にしまい込んで、ずっと目を伏せてきた過去。
私は思い出した。
―――――――――
「真由、おはよう。今日で学校終わりだねー」
気を使って声をかけてくれた、知里の声にも返せない。
まぁ、放心状態だったから気が付かなかっただけなんだけどね。
結局昨日は、優也の事を思い出し思わず逃げてきた。
頭の整理が出来なくて。。
「真由ー♪明日からあんまり会えないし、今日放課後に3人で残って話さない?」
ショートが終わると知里が駆け寄ってきた。
自然に、自然に。
知里達にはこれ以上心配かけらんない……。
「おぉ♪そうしよそうしよ」
知里と公香に話そうかと思ったけど、落ち着いてからにしようと、その時は話さなかった。
その後、3人で大声で笑いながら話し
公香は塾に、知里は部活に行った。