「………本当にお前バカだなぁ」
またっ!!
突っ込もうとして啌君を見ると、耳まで真っ赤にして下を向いてた。
…………照れてるっ!?
「かっ可愛いっ」
「はっ!?!?///お、お前いい加減にしろよ!?」
「はぁーい♪ごめんなさぁーい」
気持ちのこもってない声で言う。
「お前全然反省してねーだろ!」
ははっと笑いながら私の髪をクシャクシャと撫でる。
「っ――///や、やめてよー!!」
私ね?
気付いた事が2つあるんだ。
ひとつは、啌君が人見知りだって事。
返事が返ってくるのが、遅かったのは
遅れてる訳じゃなくて、恥ずかしいから
返す言葉を一生懸命考えてるんだ。
まぁ、どっちみち素っ気ない返事しかしてないんだけどね。
ふたつめは、照れてる時。
啌君は顔を赤くしながら、下を向くって事。
それがね、女の私でも
可愛いって思っちゃうんだ。
男の子の事、可愛いなんて思ったの初めてなんだよ?