お風呂から上がり、旅館の浴衣を着る。


「ね、売店寄ってアイスでも買ってかない?」


みっちゃんが提案する。


「おっ♪いいねぇ!行こっか」



その後、売店に寄って
みっちゃんはバニラアイスを、私は抹茶アイスを買った。


「美味しそうだね♪早く食べたぁーい」


抹茶が大好きな私はルンルン気分で言った。


「だね。早く戻ろっ」


「うんっ」




………………あ。

エレベーターに向かって
いると、前から………


「あっ♪♪岩波くんじゃーん♪偶然だねぇ」


みっちゃんが、普段とは別人な甘ったるい声で近寄る。

………啌君。


「………は?」


話した事もない子に話し掛けられて、戸惑ってる様子。

そりゃそうだよね。。


「あたし達さぁ、今からアイス食べるんだけど一緒にどぉ?」


啌君の冷たい声はお構い無しに、話を進めるみっちゃん。


「…………なぁ、公香。これ、何?」