「ずっと中に溜め込んでいるんだ。ずっとずっと・・・。」 冬人君はどんな気持ちだったのだろう。 一人だけ親が違うなんて。 本当の母親には会えず、義理の母親にまで憎まれて。 辛かったんだ。 ずっと一人で泣いてたんだ。 声を押し殺して。 ずっと・・・ずっと・・・。 「取り合えず・・・あんたは部屋に行った方がいい。」 「・・・。」