そんなときだった



涙がまた出てきた。


悔しい…悔しいよ…




なんでこんなことに…




『うっ…うっ…』



私が泣いてるとき、

カツン、カツンとおとがした。




だれかくるー…!




急いで涙をふこうと
腕をあげた。



腕には痛々しい
針の数々




『いっ…』


痛っー…



つい痛くて
腕をあげられなかった



だから顔をベッドに
擦り付けるのが
とっさの判断で



ガラガラガラッー…!!


ドアが急に空いて
急いで顔を元に戻した。