私達が慣れるのに
時間はいらなかった。
同じ境遇人間ほど
分かち合える人はいない
その通りだね。
私達はいつの間にか
互いを自分とかさね、
互いを助けようとしてた。
でもやっぱりまだ
出会った日にちが浅いから
気まずい所もあったけど。
そしたら悠莉先生が
きて
『はるチャン!!
カウンセラーの時間♪』
『あー…了解ぁぃ』
『カウンセラー…?』
『あたしさぁ…』
ー…うつ病なんだよね
なんて言えないよ
『んー…なんか、ストレス溜めないためみたいな?』
『そうなんだぁ』
『神経質になったら治りにくいから』
『なるほどっ、いってらっしゃい』
いくら同じっつっても
病気まででは
一緒ではないから
言えない
ー…うつ病なんだよね…
引かれちゃうかも…
嫌われちゃうかも…
初めて考えた
今までは考えたことなかった
まぁ、考えることさえ
できなかった
これが、
15歳の考え…
なんて思いながら
病室をでた