袋の中にあるメロンパンをかじって口に咥え




有無も言わずに去って行った



追いかけるように女の子達もわたしから離れていく





腰が抜けて



その場に座り込んだ




すると、



【着信有り】




ケータイに表示された文字を見て



ケータイを開いた



志也咲君からだった





【メロンパン、ありがとう】






すごく短い文だったけれど、



なんだかその文を見て






少し微笑んだ自分がいた