下駄箱に沢山の人だかりができていた



「あ!!鳶梅だ」




わたしに気付いた男子生徒がそう大声で言うと



沢山の人が一瞬にしてこっちを見た






「??」





人だかりの中から女の子がでてきて


わたしに一言こう言った




「あんた本当にサイテー!!!」



胸ぐらを掴まれて押される




後ろにあった壁に激突しそうになった時






「大丈夫?マメ柴ちゃん」



後ろで久留米君が支えてくれた




「ちょ!久留米!邪魔しないでよ!!!」




女の子は久留米君に敵意を剥き出しにした表情で久留米君を見つめた




「邪魔?」




ギロリといつもとは違う久留米君の感情のない瞳が女の子を睨んだ