「お前、俺と付き合え」




突然ぶつかった相手がそんなことを言い出した



「え?」



驚いて



傷口に添えていた手が止まる




「俺の彼女になれ」




「え………え?そんな…名前も知らないし……え?」





今思えばなんてへたくそな言い訳だったのだろうか




と思った




「じゃあ名前さえ分かればいいんだな」





「え……」





「俺の名前は…志也咲スバル……お前は…」





わたしの首に手を添えると





「マメ柴でいいや」



そんな


名前をつけた