乾いた音。
揺れる金色の髪。
流れるように宙を舞った黒い長い髪と細い白い手。
「そういうの、私嫌い。」
直球に出された言葉に、空気がしんとしたように思えた。
顔を伏せたままの慎也。
そして、そんな慎也を真っ直ぐ真っ向から見つめる元保。
「そういう風に、女の子に言わないで。どうでもいいとか、…失礼だと思わない?」
そうはっきり言い切ると、彼女は教室から出て行った。
「…かっけぇ…」
後ろから岡っちの声が耳に聞こえた。
茫然、つうか…なんか単に驚いた。
正直にいうと俺も岡っちと同じ感覚になってた。
かっこいい。
本気で、そう感じていたんだ。