キーンコーンカーンコーン

「今日も藤原君にお世話になったの?」


前の席に座っていた穂波ちゃんがクスクス笑いながら振り向く。


「ノート忘れちゃったんだもん・・

それと今日『は』だから!!」



「なに言ってんだよ

昨日は生物じゃなかったか?」


ため息をつきながら飛鳥は眼鏡を外す

キリッとした目がはっきり分かる。


「う゛・・・。

わかんなかったんだもん・・」

「いつでも教えてやるって言ってるだろ」

「飛鳥・・・
すぐため息つくもん・・・」