「・・・でも

怪我してるよ?」


私はゆっくりコウさんの頬についたかすり傷に手をやる。


「痛いですよね・・・??」


そう尋ねると

コウさんは
グッと眉間にシワを寄せ
視線を下に向ける



「別に」

ぼそ、っと呟いたコウさんに

「いつものことだよ。

気にしなくても・・・」


佑はまだびっくりしている顔でそう言った。