「む゛ーーー!!」


片手は両手を押さえられて、
もう片方は口を押さえて。


私が力を振り絞っても
コウさんは何もないようにびくともしない。




「ん?!」



首に舌のざらざらした感触がすると


間髪いれずにチクリと痛みが走る。




いつの間にか

手を押さえていたはずの手はスウェットの裾から入ってこようとしていた。