……で、びっくり。 「……翔…」 「よぉ。」 そこにいたのは、間違いなく ――八木翔哉、の姿。 容姿端麗。スポーツ万能。天才肌。 そして……幼馴染み…。 いや、腐れ縁と言った方が早いだろう。 てか『よぉ』じゃねーよ。 なんだその凄まじく暢気な挨拶は。 「あ、翔哉もここだったんだ?」 「おうよ」 と、ちょうどあたしの席へやってきた七海の言葉に返事をして、あたしの隣にガタリ、と座った。