蜜夜君はほとんど一方的に話していて、いつの間にか家の前についていた。
「雪乃先輩さ、春輝先輩のこと好き?」
え、いきなりそこ!?
「…好きだよ。」
「女を家に連れ込んでる彼氏をまだ想ってるんだ。」
今の言葉はカチンときた。
そりゃあ、女の人を連れ込んでるのは嫌だけど…そんなこと蜜夜君に言われたくない。
「あのねぇ…!「離れろよ。」」
え?
「あ、春輝先輩じゃないっすか。」
春輝をおちょくるような口調で話す蜜夜君。
「雪乃先輩っていう彼女がいるのに女を家に連れ込むなんて、どういう神経してるんすか?」