●〇……

疑問の答えは見付からず、四時限目も終わり昼休みの時間。


クラスの奴らは だいたいが私の周りか、
美光の周りのどちらかにいた。

(その他は各友達どうしでつるんでいる)


……美光は沢山の奴に質問攻めにされているようだ。

ちなみに私はいつも通り、くだらない話につきあってやっている。

まぁ、美光に絡まれるのよりマシだがな。

けどどうせだったら、
全員 美光の方に行けばいいものの、と思う。

ホント、面倒。




そう思いながら弁当を食べつつ、
私は女子と話し続けていた。

「ゆうかぁ〜、こないだね――――だったの」

「あははっ 理恵子!!
それはないでしょ〜〜」


「そうかな〜 あ。」


いきなり理恵子が「あ。」と言い箸をとめ、私の背後を見つめた。
それにより話のリズムがプツンと途切れる。


「え?」

(は!?『あ。』って……なんだよ!?)

そう思ったとき、フワッと柑橘系の爽やかな香りが私の鼻をつく。


そして次の瞬間、人の体温を感じさせられた――