「嘘じゃないんだけどなぁ。
ま……いいか。」


少しの沈黙。


「話、変わるけど
…優花って嘘つきだよね〜」

「もぅ。しつこいよ〜〜
なんのこと?」

恍ける私を気にせず、美光は妖しく笑う。

「まぁ、そこが面白いんだけどね……
で、まだ 認めないの?『火遊』ちゃん?」


火遊………!?


「っ!!なんでそれをっ!!」


『火遊(かゆう)』
それは 私の仕事中の名前……

情報屋の時の 偽名だ。


普通の奴が 知ってるはずないのに………
――………コイツは何者!?