アイツが何をしたいのか、意図が見えない。

「気持ち悪い……」

口を袖でごしごし擦るが、
感触はなかなかとれないものだ。





というか、演技って何の事だ?

まさか…………
私が情報屋だって。
そして偽善者だって。

バレてたり?


そんな可能性に危機感を覚えた私は首を振り、
『そんなことあるわけない。』と、自分自身に言いつけた。


そして自問自答を繰り返し。

「はあ・・・」

結局事実を確かめるには、
放課後に教室に行くしかないわけか…