「も…もしかして、私の血を吸わせろと?」
「嫌…なんだろ?無理に吸わねぇよ…」
悲しそうに呟くファルドを見て、私は心に決めた。
「ねぇ…ファルド…私の血、吸って良いよ?」
「お前…嫌なんじゃないか?無理すんなって」
「私が良いって言ってんじゃん!アンタ、そのままだと本当に倒れるよ!たまには私も頼ってよ」
少しの間を開けて、ファルドが、溜め息をついて、
「本当、お前には困るよ。」
そう言って、私をもう一度ベッドに押し倒すと、また聞いてきた。
「本当に、良いのか?」
私はゆっくりと頷くと、ファルドは柔らかく微笑むと、私の首筋に口元を近付けた。