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ジリリリリリリリッッッッ!
「目覚ましどこぉ~?」
手探りで目覚ましを探して、ポチッと止める私。宮崎沙江でございます。
……ん?
「ちょっ!すみません。起きて下さい!もう10時ですよっ?」
「ふぇ~??何時?」
「だから10時ですってば!」
わわわわ!仕事完全遅刻じゃん!
やばいやばい!
「あ、沙江ちゃん仕事あったの?」
ヘラヘラ笑いながら、起き上がる彼。
「え?仕事休みですか?」
「んーと。僕、いっつも夜通勤なんで~」
「…なんのお仕事ですか?」
「んんー?えっとね。ホスト?」
「ホスト………。」
「嘘。普通の会社員です!うひゃひゃ」
彼特有の笑い声で、また私をからかって。
なんか、いいな。こういうの。
「んま、恵太様が送ってってあげるから!沙江ちゃん早く用意して!」