「私はお嬢様が全てなんです。貴女のいない人生など私には考えられません。
ですから、どうかご自分の身体を大切にして下さい…」


あーもう!
本当に可愛いんだから!

今にも泣き出しそうな彼を、繭は優しく抱き締めた。


「大丈夫よ。私、そんなに簡単に死なないわ。そうでしょ?」