第一章『         』

トットットッ・・・

廊下にあたしの歩く音が響く。

そして、何人かがあたしを振り向き、そして何人かが目をそらす。

・・・なんで目をそらすんだろう・・?

そんなことを考えていると目的の職員室についた。

ガラッ・・

『すいません。咲夜先生いますか・・・・?』

「あ。ちょっと待って頂戴。」

『はい。』

しばらくすると、咲夜先生が出てきた。

「あ、あなたが桜月さんね・・? はじめまして。知ってると思うけど、私が咲夜です。
 ・・・?桜・・いえ。あなたのクラスは音符組よ。じゃぁ、教室にいきましょうか。」

『はい。先生よろしくお願いします。』

先生、さっきなんて言おうとしたのかな・・・?

桜・・・?

憐の事なのかな・・・?

自己紹介などのことを、咲夜先生に聞きながら廊下をあるいていると、目的の音符組に着いた。

「桜月さん、わたしが合図したらはいってきて頂戴?」

『はい。』

ガラッッ・・

「みんなおはよう!」

咲夜先生はドアをあけると同時に挨拶をした。

「おはよーございまーす。」

生徒は口々に言う。

「今日はビックニュースがあるのよ!」

ちょ・・それって・・あたしの事かっ!?

「え!?何何っ!?」

「転入生がうちのクラスにきたのよ。」

「え!?女子?男子?」

みんなノリノリだ。

「女の子よ!」

咲夜の一言で男子は舞い上がる。

「桜月さん、はいってきて。」

『はい。』

と返事をし、静かに教室に入る。

指示通りに教卓まであるく。

『あたしは、桜月(おうづき)燐(りん)です。
 家の事情で引越してきました。これからよろしくお願いします。』

皆があたしのことをみている・・・。

それもそうかも・・。

黄色い髪の毛に、青みのかかった水色の瞳(め)