それを見ると、あたしの目からは雫が流れていった。

まわりの男子達は固まり、

女子はオロオロ。


ほのかが問う。

『小林さん、何で泣いてるの?』


『もう…なんかっ…
嬉しくて…
あたしなんかのために―…』



すると高瀬があたしの手を引っ張り教室を出た。



『もうーっ泣くなぁ!』


ギュッ

『わっ。もう泣いてないよ?』
『…―んそく…』

『え?』

『泣くなんて反則。
もう僕以外の人の前で泣くの禁止。
しかも、嬉し泣きなんてもってのほか。
小林の泣き顔は僕だけの物!』


カァーッ

自分でいって恥ずかしくなったのか高瀬の顔は赤く染まった。


『かわいいっ。あたし戻るね♪』


ガラッ


『うわぁ』

前に人がいたなんてわかんなかった。

『ごめんな『ゆーめー!いつからラブラブなのかなぁ?』


怖いくらい笑顔な優とみずきがせまってきた。


ヤバい。ヤバいぞ、これは…。

よーし、



逃げちゃえっ♪


『勘弁してーっ』


優とみずきから追いかけられ、あたしの楽しかった
休み時間は終わったのだった。