ひ『ゆ、夢…おは…よう//』
『おはよう…何照れてんの?』
ひ『べ…別に照れてないわよ!//』
チラッ
あたしは烈斗の方を見た。
『あいつのせい?』
よし、今ならひーちゃんを苛められる!
ひ『…!?……だったら…何よ!』
『え、まさかの開き直り!?』
ひ『ふんっ!付き合って、って言われたなんて
私、口が裂けても言わないから………あ…』
ひーちゃんは言ってしまった、という風に口を手で押さえた。
『よかったね!本当…よかったよ…で、どこまでいったの?』
ひ『帰りに…家まで送ってもらっただけよ//』
『へぇー。烈斗は草食系か…。』
一人で頷いているあたしをひーちゃんは
相変わらず赤面しながら眺めていた。
ひ『…アドレス!』
『……………を?』
あたしはわざと、最後まで言わせようと仕掛けた。
ひ『…アドレス…桂木のアドレス…教え…てくださ…い//』
言うに連れてどんどん小さくなっていく声に耳を傾けながら、あたしは言った。
『はい。よく出来ました。
だけど…あたしに言ってもダメだよ。本人に言いな?』
ひ『…………』
うーん。やっぱ無理か…。
あ、そうだ!
『ひーちゃんってそんなに弱かったけ?意気地無しだねー。
そんなんじゃ…『うるさいわね。』
ゆ『(作戦成功)』
ひ『出来るわよ。やってやる!』
『単純…(笑)』