―…翌日…―
昨夜の
"電話(烈斗)ブチ切れ事件"
を全く気にしていないあたしは、ひーちゃんに話しかけた。
『ねぇ、ひーちゃん。
これからも烈斗とはじゃれてるだけで終わっていいの?』
『それは…後々考えるわよ。
今日はカギ閉めないであげましょう…ふふっ』
両想いなのに二人ともシャイだから前に進まない。
そう思ったあたしは持っていたノートでひーちゃんの机を叩いた。
バシッ
『な、なによ?』
『ひーちゃん……焦れったいにも程がある。
そんなに見せつたいか…この……リア充め……。
さっさと動け!
後から、相手から、とか…聞き飽きた。
自分から進まないでせっかくのチャンス無駄にする気?
自信を持て!!!!』
『はぁ……はぁ…
分かったか…バカヤロー…。』
『夢………私のこと考えててくれたのね。
分かったわ。
私…頑張ってみる。』
あたしは体中の酸素がなくなったかのような
窒息感に襲われ、勢いよく息を吸った。