あたしは声が聞こえるように1階に降り、窓を開け耳を澄ました。



亜『き、今日…呼び出したのはね…その…えっと…』

雅『加山、俺は加山が好きだ。』

亜『え!?///嘘っ?!亜子も『ちょっと待ってくれ。』


ザザッ


砂利を靴で擦りながら歩くつきは何だか、かっこよかった。


雅『つき、何だ?』

つ『実は俺も、加山が好きだ。』

亜『ええぇえ??!!///』

雅『俺の方が!』

つ『いや、俺の方が!』



いがみ合ってる雅達が面白くて、笑いを堪えるのが大変だった。

逆ハーレム状態の亜子は戸惑っていた。


亜『あの!!』

雅,つ『……………』

亜『亜子は……川野が好きです。』


そう言った瞬間、雅は小さくガッツポーズをした。


つきはとても悔しそうで、悲しそうだった。


つ『そっか…さすがに友達って無理か?』

亜『何いってんの?友達だよ。大切な、仲間♪ニコッ』

雅『で、俺は友達や仲間よりも上の恋人って意味で捉えてもいいんだよな?』

亜『少しずつ////』

ポンポン

つ『雅なんかより俺にした方がよかったってぜってー言わせてやるから。』

つきは亜子の頭を撫で、
耳元で喋り、悪戯に笑った。


亜『ひゃっ////もう。』

雅『あ!ずりーぞ!つきばっかり。俺にもさせろー』

亜『い、いやぁー!!////』

ん?なんか…亜子が大変…。


『あんた達、そこまで。亜子が困ってる。』


あたしは睨む。


雅,つ『すみません。』




『亜子、帰ろっか♪』

『うん。』