キーンコーンカーンコーン

『つき、早く!』

『わぁーってるよ。』

つき独特の伸ばし棒。

なんかはまるんだよね。



パタパタ

あ…

『亜子……』

『いいい、いってきます。』

こっちまで心臓の音が聞こえそうなくらい緊張していた。

どうせ、両想いなのに(笑)



ペシャッ

亜子がこけた。

『あははははっ』

『笑わないでよ~。じゃね!』

『ん。』

あたしは短く返事をした。



あたしはしばらく廊下を見ていた。


つきと亜子の走り姿が残像として見えたようで驚いた。


『…………頑張れ……』



あたしは上から外倉庫を眺めた。



亜子と雅。



外倉庫の表につき。