あたしはSモードになった高瀬を部屋から追い出し、
亜子に電話をかけた。


プルプルプル

ガチャ

あ『もしもしっ』

ゆ『亜子?』

あ『そうだよーってどうしたの?』

ゆ『―……いやぁ、亜子って好きな人いんのかなぁって…』

あ『―…………いるよ……』

ゆ『…………………』

あ『ぅぅ…うそっだてば!!いない、いないからぁっ。』

ゆ『だーれかなっ?♪』

あ『だ、だからいないって』

ゆ『つき……とか?白崎、安田、高瀬(小声)、後、伊河?』

あ『みんな違うなぁ。』

ゆ『亜子………やっぱいるんじゃん。』

あ『…――あ…――』

ゆ『一組が違うなら亜子のクラスの二組?』

あ『―……うん』

あ,ゆ『………………』

ゆ『もしかして………』