誰かと来てたといっても、お父さん、お母さんはありえないし。 じゃあ、マツさん? う~ん、違うような。 「どうして蒼はここに来たかったの?」 「…約束の場所だから。」 約束の場所――…? 「いっ…」 その言葉を聞いた瞬間、頭が痛み出す その時、あたしの目の前は真っ暗になった。 「里沙っっ!」 蒼がそう叫ぶ声が聞こえたけれど、あたしは目を開けることが出来なかった――…。