「とにかく、私らはいったん出よう。ここに居ったらいつ襲われるかわからんし」


「そうだな。」


・・・うん、とりあえず爺さん。包丁しまえぇぇ!!


あっぶない!すっごい危ない!刃!刃ぁこっち向いているからね!



「ちょいとあんた。包丁包丁」



「ご、護身用でぃ」



て、言いながらも手がめちゃめちゃ震えてるんですけど!!?


大丈夫かな・・?



「女将さん!早うでましょう。もう亥の刻なりますで」


「そやね。どうせ仕掛けてくるなら時間通りに来るやろうし。ほな、行くで」

「おぉ」

「はい」


女将さんを筆頭に台所から出て店から出る。


そして、そのまま走って一番近くにある境内へと駆け込んだ。