俺様王子はシャイボーイ?!






はッッ??!

こいつ…ッ



「顔真っ赤(笑)」



奈央は俺の顔をみながら優しく笑った。


はーあ…まじで。
頭撫でんのは反則だろ…
わかってねーのかな、自分のやってることの破壊力。




『…お前、可愛すぎ』



今度は俺が奈央の頭を撫でた。


…奈央ってこんなにちっちゃかったか?


俺が180だから…

150cmぐらい?











「…桐山のばーか」



奈央がこうゆうこと言うときは、照れてるとき。
なんかわかるようになってきたんだよなー。

奈央の性格っつーか、態度とかさ(笑)





『あれー?奈央、照れてんの?』




「…ばか」



…うわ。

上目遣いで、
可愛い声で、
んなこと言うんじゃねーよ。


あー
また顔赤くなるじゃんかよ。


今は俺が奈央を赤くするときなのによ。



奈央は自覚しないでそうゆうことするから、まじでずるい。












「あ、ここ私んち。」



奈央が指差したのは、新築っぽい一軒家。


おー。
奈央んち初めて来た。




「送ってくれてありがとね?」


あんだけ馬鹿馬鹿言ってるけどちゃんとお礼言うとこが、奈央の優しいとこだよな。



『当たり前じゃん♪
俺は奈央のかれ「調子乗んなー」』




『…すいませーん』



つっこむタイミング上手すぎだろ(笑)




「じゃあ明日ね」



奈央は笑顔で手を振った。




『おう、じゃあなー』



おし、帰るか。










文化祭
一週間前…――――




『奈央ー!出来たよ!』



空が試作品のパフェを持って教室にやってきた。

うーわ…

めっちゃ本格的や(笑)



『ど、どうかな…?』




「………」




『え、無反応?』




「いや…

美味しすぎすぎて何も言えない(笑)」


なんだこれ
やばいやばい
美味すぎるよ!











『よかったあ…(泣)』




「さすが空じゃん♪」



いちおうコスプレ"喫茶"だからねー

食べ物もちゃんとしたものを出さないと。




「他に何か作った?」




『うん!あと、クッキーとクレープも作ったよー』





お、やったねー


「食べたいっす!」



空はクッキーの入ってる皿を机に置いた。



いただきまーす。

ん、
「超美味しい!」












『ありがとう♪
これ、お店に出せるかなあ…?』




んなもん、

「出せるに決まってるじゃん!
美味しすぎて、人気になるから絶対!」



いやほんとに。

これは売れるぞ




『良かったあ…
じゃあ当日は頑張らなきゃね!』




なんか…
私も文化祭楽しみになってきたなー。





二人で盛り上がってるとき…



ガラガラッ…――――











『奈央ー』



ん。

聞き覚えのある声。



「やっぱり榛名だった。どうしたー?」



私の名前を呼んだのは
エプロンつけた榛名。



…ん?エプロン?




『今、なんでエプロン?
って思っただろー?』




「え、うん。」



普通に思うでしょ。











『俺のクラス、文化祭で和菓子屋するんだよね。
だからあんみつ作ってるんだけどさ。なんか美味く作れなくて…』



和菓子屋さんかー。

みんな結構がちでやってるんだね←





「そうゆうのは空に聞いてみー。パティシエさんだからさ」



『へ?』



だって、ねえ?

ど素人の私なんかに聞くより、こうゆうのはプロに聞かないと!




『まじでッ?
じゃあ涼木、試食してもらってい?』



『え、あ、うん。
私でよければぜひ♪』



いいなあ…

美味しそう…











『どうかなー?何か足りないと思わない?』



真剣に食べている空。

の横でお腹の鳴っている私。


超おいしそーなんだけどどうしたらいいかな?





『んー…。

味は良いと思うんだけど。そうだ!はちみつ!』



『「はちみつ??!」』



驚くタイミング榛名と一緒なんだけど。




んでも、なんで

『「はちみつなの?」』



またハモったし(笑)