『ん…、何だよ…。って、蓮ッッ?!!』



宮市は目を覚ますと同時に、目を見開いた。




「ちょっと何やってんのあんた!宮市、怪我してんだよ?」



すやすや寝てるのにいきなりでこぴんなんて!

卑怯じゃないか!



あたしの声を無視したまんまあいつは宮市に向かって…



『俺の女に近寄んな』


そう言いながらあたしの腕を引っ張ったんだ。

…必然的にあたしは桐山の腕の中に収まるわけでして。



「ちょっ…と!宮市に変なとこ見せないでよ」



勘違いされちゃうじゃん!



とかいいながら
少しだけ。

少しだけだよ?

どきどきしてる自分がいてびっくりした。