『ありがとなー。』




「どーいたしまして。…で、何でこんな怪我したわけ?」



私はもっかい男の子の隣に座った。

あ…、ほっぺも切ってんじゃん。





『…先輩たちが1年生からかつあげしようとしててさ。…むかついたから、うん。』




「助けようとしたの?」



男の子は頷いて、力なく笑いながら、


『俺結構喧嘩強い方だと思うんだけどさ(笑)
3年生十人相手じゃちょっときつかったみたい』



と言った。