『逢坂奈央、ちゃん?』


私…

この男の子と知り合いだったっけ?




「なんで私の名前、知ってるの?
ごめん…ちょっと染みるかも。」



私は血が出ている人差し指に消毒液をかけた。

絆創膏絆創膏っと…


とりあえず指の傷は大丈夫かな?




「で、なんで私の名前知ってんの?」



次は足かな。


私は男の子の前にしゃがみこんだ。



『…蓮がさ、可愛い可愛いうるさいんだよね(笑)
逢坂さん確か1組だって言ってたから』




「蓮って…桐山?」



『そーだよ。』




あいつ…

変なこと言わないで欲しいんだけどなー。