「誰だったんだろ。」



私は気まぐれに廊下に出てみた。
いるかなー、みたいな。

まあいるわけないだろーけど。



って…

「いたあああああっ!」


私は学校中に響くくらいの声で叫んでいた。




『ちょっ、奈央声でかいよ!』



空が私の頭を叩いた。
けど今の私には効かないようです。




「みつけたの!」



『はい?』



「だから!さっき告ってきたやつ!」



『まじで?』



私は返事の代わりあいつを指差した。


あっちも私の方を見ている、多分。


まあ今の声で振り向かない人はいないか(笑)