だが、その言葉を聞いた家臣は、耳を疑い、すぐさま意義を唱える。


「失礼ながらノワール様、あの村は神が住まうとされておりますゆえ…滅ぼすとされましても。神の天罰が…」


そこまで言った、家臣の言葉を遮り、ノワールは怒りを表しながら、声を発する。


「黙るがよい…あんな迷信に振り回され続ける私では、無い」

「し…しかしっ」

家臣はさらに意義を唱えようとするが、家臣は、声を発するより前にノワールによって、殺されてしまう…。


「私は、黙れと言ったはずだ…無駄口を叩くだけの家臣など、私には必要無い。消えるが良い」
「鬼火…炎上」


家臣の周りに幾つもの鬼火が現れ、だんだんと家臣に近づいて行き、次の瞬間に鬼火が、家臣を焼き尽くす…。


「なっ…何を…うわぁ~…」


炎の中で、家臣がもがいていた…

しかし、家臣の声はだんだんと小さくなり、、跡形も無く消えてしまったのだった。


「ふんっ。忌々しい…この私こそが、全てであり、神に等しい存在だと言うのだ。」


ノワールから、静かな笑い声が、響く… 周りの気温が段々と下がって行く感じがする。


周りにいた、他の家臣は、悪寒とも寒気とも分からないものを感じ、知らずに汗をかいてしまう…。

ノワールの異様な笑い声は、それぐらい冷たく残虐だったのだっ。