-キーンコーン-
昼休み終了のチャイムが鳴った。私とメグがギリギリセーフで部署に戻ってきた。
「山田。ちゃんと頼んだ仕事やったの?」
「やりましたよ〜…。お陰で休憩できなかったんですから…」
「はい。」
「ぇ?」
「やーね。私もそんな鬼じゃないわよ。さっきのお礼。」
そう言って、メグは山田クンにクリームパンと缶コーヒーを渡す。
「ぁ、ぁ、ありがとうございます!!」
「次は、これお願いネ☆」
「…鬼だ。」
「なにかしら。」
「ぃっ、いえ…」
二人のじゃれ合ってるのを横目に、私は静かに席に着いた。
綺麗に片付いた隣の席を眺める。
そこにはいつのまにか「沖野 悟」のネームプレートと、悟の物らしき本やノートが置かれてあった。
私達が休憩の間に荷物だけ置きに来てたんだ…。
もう少しだけ悟の机を眺めて、少し息を吐いた。
「…ょし。仕事しよ。」
私達の部署は課長、メグ、山田クン、私の四人の小さい部署。課長は部署にはほとんどいない。
山田クンは隣の席のメグに色々としごかれてて毎日毎日大変そう…。
メグは仕事はきっちり完璧にこなして、毎日定時には必ず帰る。私もそうだけど…。
これからは悟も入ってきっと毎日がめまぐるしく過ぎて行くんだろうな。
気持ちを落ち着かせる為に、キーボードを打つ。
-カタカタカタ-
それから何分経ったんだろう。
-コンコン-
部署のドアをノックした音が聞こえたと同時に、ドアが開く音がした。
「失礼します。改めまして、沖野 悟です。今日の今カラ、正式に部署入りしました。よろしくお願いします。」
最初に声をかけたのは山田クンだった。
「沖野クン待ってたよ〜…。席はわかってると思うケド、夏美チャンの隣だよ。」
「はい。」
「ぃぃなぁ…本当俺と変わってほしいよな…」
「なぁに山田。私の隣で何か不満でも?」
「そっ、そんなメッソーモナイ!!」
-キィ-
悟は椅子をひいて、私の隣に静かに座った。
大丈夫。
前のドキドキはもう無い。
私はキーボードを打つ手を止めた。
昼休み終了のチャイムが鳴った。私とメグがギリギリセーフで部署に戻ってきた。
「山田。ちゃんと頼んだ仕事やったの?」
「やりましたよ〜…。お陰で休憩できなかったんですから…」
「はい。」
「ぇ?」
「やーね。私もそんな鬼じゃないわよ。さっきのお礼。」
そう言って、メグは山田クンにクリームパンと缶コーヒーを渡す。
「ぁ、ぁ、ありがとうございます!!」
「次は、これお願いネ☆」
「…鬼だ。」
「なにかしら。」
「ぃっ、いえ…」
二人のじゃれ合ってるのを横目に、私は静かに席に着いた。
綺麗に片付いた隣の席を眺める。
そこにはいつのまにか「沖野 悟」のネームプレートと、悟の物らしき本やノートが置かれてあった。
私達が休憩の間に荷物だけ置きに来てたんだ…。
もう少しだけ悟の机を眺めて、少し息を吐いた。
「…ょし。仕事しよ。」
私達の部署は課長、メグ、山田クン、私の四人の小さい部署。課長は部署にはほとんどいない。
山田クンは隣の席のメグに色々としごかれてて毎日毎日大変そう…。
メグは仕事はきっちり完璧にこなして、毎日定時には必ず帰る。私もそうだけど…。
これからは悟も入ってきっと毎日がめまぐるしく過ぎて行くんだろうな。
気持ちを落ち着かせる為に、キーボードを打つ。
-カタカタカタ-
それから何分経ったんだろう。
-コンコン-
部署のドアをノックした音が聞こえたと同時に、ドアが開く音がした。
「失礼します。改めまして、沖野 悟です。今日の今カラ、正式に部署入りしました。よろしくお願いします。」
最初に声をかけたのは山田クンだった。
「沖野クン待ってたよ〜…。席はわかってると思うケド、夏美チャンの隣だよ。」
「はい。」
「ぃぃなぁ…本当俺と変わってほしいよな…」
「なぁに山田。私の隣で何か不満でも?」
「そっ、そんなメッソーモナイ!!」
-キィ-
悟は椅子をひいて、私の隣に静かに座った。
大丈夫。
前のドキドキはもう無い。
私はキーボードを打つ手を止めた。