十月 曖昧な鬱
数式的 数えもせぬ夜
重なるだけ 真意は無く
夢見処 美しけりかな
白い肌を 伝って 落ちる
刹那の泪 可憐に咲く
夕暮時 濡れた頬に
指でなぞる 融かす 想
雪模様 舞い落ちる
揺ゝ...蜃気楼。
約束 焦がれて 待ちます
ひらり 貴女と 揺々
百式の彩 虚ろに憶え
留まる事を知らず
日暮の紅 朱に接吻
灰色の空 酷く冷たい
昨日は誰に鳴いたの?
聞く事も出来ずに
如月の月 とても綺麗で
秘めた肌 僕だけに...
紅 染まった幻だけ
温もり 残して 吐息
交わせぬ情だけ 落として
募る 想 揺々
雪模様 舞い落ちる
揺ゝ...蜃気楼。
約束 焦がれて 待ちます
ひらり 貴女と 揺々
足跡 残した数だけ
綴る恋文 渡せず
一夜の憂だとしても
ひらり 貴女と 交わす鬱を
白き跡に、揺々。