距離感がわからないんだ。

義父親と初めて話したのは、両親が亡くなった時、校長室でだった。

8月25日が結婚記念日だと聞いた私が、バイトをし、旅行をプレゼントをしたのが、今の現実となったのかも知れない。

「親戚は居ません」と、正直に言ったのが、間違いだったかも知れない。

両親が駆け落ちまでして、結ばれなければ…。

私は「すいません」と言いながら、朝食が用意されたダイニングテーブルへ。

俯きながら座ってると、優太と、豊嶋家の次男、匠が来た。

優太は匠と同じ部屋。

私は次女の灯ちゃんが、長女の縁ちゃんの部屋に移ってくれた為、1人部屋。

良くして貰ってるとか、ちゃんとわかってても、私はこの家に、居場所を感じれない。