帰りたくはないけど、アパートは私と優太だけの場所。

誰にも教えるつもりはない。



「ありがとうございました」とお礼を言って、家に入ると、真っ先にシャワーを浴びた。

…あ、ピル…。



「おかえり。朝ご飯は?」



キッチンへ行くと、義母親に遭遇した。

私は「あー…頂きます」とだけ言って、コップに水を淹れてリビングへ。

鞄からサプリメントケースを出し、ピルを出す。

産婦人科で大量にアフターピルを私は貰ってる。

義母親に薬を怪しそうに見られながらも飲み、そそくさとしまった。

起きて来た校長である義父親に「おはよう」と頭を撫でられ、私は逃げる。