――ガチャッ!
「ただいま〜!」
「あら、帰ってきたみたいだわ。お帰りなさーい!」
玄関から男女の話し声が聞こえる。
――キィィ…
そして部屋のドアが開くと、そこには2人の男女がいた。
「いや〜思ったより仕事長引いてさ…って、あ!もういらっしゃってたんだ?」
「あら〜!!超可愛い〜〜♪♪♪」
「あ、初めまして…」
あたしは軽く頭を下げた。
もしかして、この2人が…
「遅かったじゃんか兄貴、姉貴」
やっぱり!
2人とも美形だなぁー!!
「水樹、紹介するな。兄貴の葵に姉貴の愛里。」
潤が紹介すると、2人があたしに近寄ってきた。
「うわ〜すっげー美人!潤には勿体ないくらいだなー」
葵さんがまじまじとあたしを見る。
「ちょっと葵!失礼でしょ!?ごめんねー水樹ちゃん。バカ兄貴が変なことしちゃって」