目の前に拡がるプライベートビーチに全員で遣ってきた。



皆で夕方まで目一杯はしゃいだ後はシャワーを浴びて、全員で車3台に分かれ南海岸を東へ進んで15分程のところにある西帰浦市(ソキボ市)へ遣ってきた。



ここは、高級ホテルが建ち並び、海水浴場とゴルフ場もある、済州島で一番人が集まる観光スポットである。



地元の人達も良く利用する美味しいお店も軒を揃え、ショッピング街もある。



ホテルの中には、エステサロンや映画館、ビューティーパーラーやブティック、ブランドショップからアミューズメントパークまである。



ここに来れば、朝から晩まで飽きることなく楽しめる様になっているのだ。



その代わり、何もかも高いけどね!



お金さえあればの話である。



車を駐車場に停めて、皆で歩くと外国の観光客はそうでもないが、現地の韓国人は俺達の事を知っているらしく、キャーキャー騒いだり、勝手に写メを撮ったり、チラチラ様子を伺ったりしている。



そんな事は気にしないで、全員で派手な看板を掲げている大きな食堂に入っていった。



中は丁度良い具合のクーラーが効いていて、ジメッとしてた肌を心地好くさせてくれる。



個室の御座敷に上がり、10人ずつ向かい合って座り、良く冷えたビールで先ずは乾杯だ!



「皆、お疲れ!」



『うんめぇ~!』



「アガシ(お嬢さん)、メッチュ ジョムト チュセヨ~!(ビールお代わりちょうだ~い!)」



「ポッサム ワ チョッパル チュセヨ!(煮豚と豚足下さい!)」



『ネー! チャンカンマン キダリョ チュセヨ!(はい!少々お待ちください!)』



「ヨギヌン ピビンネンミョン チュセヨ!(こっちには、五目冷麺下さい。)」



『ネー!(はい!)』



「ナヌン フェピビンパブ チュセヨ!(私には、刺身入り混ぜ五目ご飯を下さい!)」



『ネー!(はい!)』



「ヘムルタン ド ブタカルス イッスルカ?(海鮮鍋も、お願い出来るかな?)」



どんどん注文していき、テーブルの上にはサービスで出てくるパンチャン(おかず)と注文の品で、満帆である。



「龍達(ヨンダル)、お前、いつの間に彼女が出来たんだよ!?」



龍達(ヨンダル)と呼ばれたのは、羅 龍達(ナ・ヨンダル)と言って、元々は彼も潤澤(ユンテク)等と同じ様にストリートダンスをしていたところをスカウトされたのだ。



彼の得意なダンスはロックダンスとブレイクで、アマチュアの時、1度ブレイクダンス大会で優勝している。



『チャンスさん、良くみてくださいよ。

いつも俺達が日本に仕事で行くときに来てくれる通訳の子ですよ。

彼女、俺のダンスが一番カッコイイって言ってくれて、嬉しくなって俺から告ったら、OKしてくれたんですよ。』



「言われて見たら、いつもSeoul8の通訳してくれてる、確か奉 圭璃(ポン・ギュリ)さんでしたね!?」



『ハイ!

圭璃(ギュリ)で~す。

新星MUSIC 営業課 通訳部の主任してます。』



「君、確か元々はストリートダンサーだったよね!?」



『はい、でも彼等を見ていたら恥ずかしくてダンサーなんて言えません。

この人達は、本当に凄いですよね!

だから、日本語が話せるので通訳部に異動願いを出したら、会長がOKしてくれました。

今は、毎日彼等のダンスパフォーマンスを見れて、最高の仕事が出来てます。』



「そうですか、これからも頑張って皆とも仲良く時には厳しくお願いしますね!」



『はい、頑張ります。』



ホントに楽しそうである。