『それはそうと、ゴルフの予約は入れてくれたかい!?』



「はい。

明朝9時丁度にINからスタートです。」



『チャンスに去年の富士カントリークラブのリベンジしなきゃいけないからなぁ。』



「ハハハ!

ヒョンニム(兄さん)、あれは仕方ないですよ。

台風が近づいているのに行ったのが間違いでしたよ。」



『オッパ、何点だったんですか?』



「俺は、72点でヒョンニム(兄さん)は78点。

後は、KYUが93点でハヌル(俺の妹)が105点だったかな。」



『俺の16番ホールのティーショットが、突風で右に流されてOBに成ってから、残り3ホールのティーショットも全部トップしかけててさんざんだったよ。

516ヤード、パー5のセカンドショットなんか、風で押し戻されて、クリークで打ったナイスショットが目の前に落ちてきたんだから。』



「あれは台風が悪い。

行くんじゃなかった!

ですよね?」



『良く言うよ。

パー72のコースを、キッチリ72点で回ってきたお前が!』



「運が良かったって言うか、俺のショットの瞬間、風が止むんだよなぁ~♪」



『チャンス君、負けず嫌いのうちの亭主の為にわざと負けてあげてね♪』



「そんな事したらヒョンニム(兄さん)にしばかれます。」



『当然だ!

手ぇ~抜くなよ!ハハハ!』



『オッパもウシクオッパも楽しそう。

ユジンオンニ(お姉さん)、だいたい平均何点位なんですか?

私は、110点でベストスコアが91点なんですよね。』



『私は、ん~♪

そうだなぁ~………

だいたい100切るくらいかな!?

でも、たまに80代が出るんだよねぇ~♪』



「良いなぁ!

私も頑張るぞぉ~!」



『タッグマッチやろうよ。

夫婦対決ってどう!?』



『面白そうだなぁ!

負けたら、勝ったチームのクラブ掃除な!

綺麗に洗って拭いて、ポリッシャーで磨いて!

シューズも洗って!

どうだいチャンス?』



「俺と友植ヒョンニム(ウシク兄さん)の差が、だいたいいつも1点か2点くらいだろ!

ヌナ(姉さん)とソナの差が、だいたい10点かぁ……

こりゃ本気出さなきゃいけないなぁ!」



『やる気出てきたな!?

必ずリベンジするゾォッ!』



「ヒョンニム(兄さん)、興奮し過ぎですよ!」



『チャンス達、これからの予定は?』



「ソナと海にでも行って泳ごうかなって思ってるんですけど。

夜は、済州島名物の黒豚のポッサム(煮豚)とフェピビンパブ(刺身入り混ぜ五目ご飯)とチョッバル(豚足)を食べに西帰浦市(ソキボ市)に行く予定です。」



『そっかぁ。

実は、隣の保養所に、Seoul8のメンバーが全員彼女連れて16人の夏休みを過ごしているからよ、一緒に遊ばないかい!?

それとも、ソナちゃんと二人きりの方が良かったかな!?』



『そんなぁウシクオッパ(お兄さん)。

それじゃあ私達も一緒に皆で遊びましょうよ♪

チャンスオッパ、船出してよ♪

バナナボートやジェットスキーも有るし、マリンジェットだって有るんだから楽しまなきゃ♪』



「ソナ、目がキラキラしてるなぁ~♪」



と言うわけで、食事の終わった俺達は、保養所に向かった。