「やっぱり猫だ」

と甘えてくるように抱きしめて、鼻をくんくんさせていた。

「「「キャアアアアアアアアアア!!!///」」」

クラスに響いた黄色い声。



うるさくて、耳をふさいだ。

私には何が起こってるのかわからなくて


「あの・・・蒼真さん・・・?」


「ん?」

「何をやっているのでしょうか?」


「確かめ中」


「何を?」


「猫かどうか」


とポカンとした顔で答えた。

それにつられて私もポカンとした顔になった。


そしたら蒼真が腕を解いた。


「猫、久しぶり。」

少し照れたように言った。


「h、久しぶり。」
あわてて言った。



チャンスだ!と思った女子が蒼真を囲んで


「「「蒼真様ぁぁぁぁ~~////」」」とか言ってる。


「あの「猫」っていうのは誰なの?」っていう質問が聞こえた。



「俺の大切な幼馴染」と速攻で答えた。


「幼馴染なだけだよね?」
と甘ったるい女子の声。


「うん。でも君たちはタダのクラスメイトだよね」
とまた速攻に答えた。

「俺女子嫌いだから。」そう言って自分の席についた。


「「「「そんな所もかっこいい~~////」」」」

とか

「「「「キャーーーーーーー////」」」」

とか

聞こえる。