「お、あれが黒聖高校かー」
のぼけて私は言った。

「でっけぇなぁ」
唯が続いた。

きれいな校庭を見ながら黒聖高校に入った。



「私達どこのクラスだろ」と、唯。

「さぁ?」と、唻。

しばらく歩いたらクラス表が見えてきた。


「私4組だ。」
唻があくびしながら言った。

「お、一緒じゃんか」
と唯がニコっと笑った。

それにつられて私も笑った。

唯は嬉しいときにだけ笑う。


苦笑いとかしない子だ。



そう思うとうれしくなった。