玄関を出て、外に入った。

外に出ると私はつい真正面にある、蒼真の家を見てしまう。




あそこには蒼真の親はいるが、蒼真はいない。




3年前に東京の親戚の家に行ってしまったのだ。




なぜ行ったのかは、私はわからない。





だけど蒼真は「3年後には帰ってくるよ。」と言ってくれた。


その言葉が頭の中で何度も何度もリピート再生する。


「帰ってくるわけ・・・ないか・・。」




私が住んでいるところは、北海道だ。


東京と距離が離れきっている。


蒼真と同じ高校に入ると約束していたけど




来るとは思わなかった。