先生・・・助けて・・・・・・

先生に期待など一切していないがこうなるともう身近な人に助けを求めるしかなかった。




「歯、食い縛りな。」




次の瞬間、髪をわしづかみにされて、そのまま愛莉の細い膝に顎を打ち付けられ、口の中に激しい痛みが走った。



キン、という短く鈍い音が女子トイレの中に響いた。


間もなく、口の中で血の味が広がった。



私はその痛みに耐えられず、意味もないのにトイレの壁を思いっきり叩きまくった。

きっと口の中で十数か所は切っただろう。

口を閉じようとすると、ガラスの破片がもっと深く刺さりそうだから閉じることは不可能だった。


痛くて痛くてどうしようもなかった。




どうして私がこんなこと━━━━・・・