私はどうしようもできなくなり、ただ恐怖に怯えるばかりだった。


「さぁ、加えて。」

愛莉が落ち着いた口調で言った。


突然ガッと八重と道穂に捕まえられた。

「いやー!!離して!離して!!」


身動きが取れなくなったと思うと無性にものすごい恐怖が押し寄せてくるものだ。


「いやっ!いやあー!!」



「るせぇんだよ!」

道穂の大きな手が私の頭をグーで殴ってきた。


それでも私はひたすら泣き叫ぶ。

麻子は残酷過ぎるのか目をこちらから逸らして俯いている。


愛莉に顎をガッと摑まれ、グイッと視線を上げさせられた。

「ほら、加えて?」


電球の大きく丸い部分を強引に私の口に押し込み、私の顔を覗き込む愛莉。

「いい画(え)ね~。カメラ持ってくればよかったわ。」


私の涙がポタポタと下に落ちる。