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その夜、二人は城の外で見つけた古い小屋の中で、寄り添うように丸くなって眠った。
仰向けになると、天井にところどころ穴が開いていて、展望台のように夜空が垣間見えた。
「……」
二人とも黙ったままだった。
夢に見たオリオールとは全く異なった現実に、ノエルは言い表し難い脱力感や、やるせなさを感じていた。
しかし、それでも諦めることはできなかった。
「夜が明けたら、遠くまで行ってみよう」
ノエルの心を見透かしたように、ギルは言った。彼も、この現実をこのまま素直に受け止めることなどするつもりはなかった。