「あっ!」
畑を歩いていると、ノエルが突然声をあげた。
「見て!何かいるわ!」
視線の先には、小柄な見たこともない動物がちょこん、と座っていた。
「見たことのない動物だわ。可愛らしい」
「俺たちを見ているのか」
ギルも、その動物に釘付けだった。
ノエルが、ゆっくりとその動物に近づいてゆく。
「ほら、おいで。いい子だから」
グレーの目で優しく見つめながら、ノエルはその動物に語りかけた。
ノエルをじっと見つめていたその動物は、ぴょんっと身を翻してあっちへ行ってしまった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…